静岡県の伊豆半島に、昼間でも不気味な雰囲気が漂う古いトンネルがあるのをご存じでしょうか。
その場所が「旧天城トンネル」です。
深い山林に囲まれた古い峠道。
木々の間から姿を現す石造りの入口。
そして、暗闇の奥へと続く約445メートルの通路。
旧天城トンネルには、ほかのトンネルとは違った怖さがあるんですよ。
しかも、この場所には女性の幽霊が現れる、車の窓に手形がつく、突然エンジンが止まるなど、不気味な噂が残っています。
「旧天城トンネルは本当に心霊スポットなの?」「過去に事件があったの?」「工事中に人柱が埋められたって本当?」「現在も通れるの?」
そんな疑問を持つ人も多いでしょう。
実は、旧天城トンネルは明治時代に造られた歴史ある石造トンネルで、国の重要文化財にも指定されているんです。
この記事では、旧天城トンネルの心霊現象、事件や人柱の噂、歴史、現在の通行状況、アクセスまで詳しく紹介します。
旧天城トンネルとは?静岡県伊豆市にある有名な心霊スポット
旧天城トンネルは、静岡県の伊豆市と河津町の境にある古い道路トンネルです。
正式名称は「天城山隧道(あまぎさんずいどう)」といいます。
1904年(明治37年)に完成し、全長は約445.5メートルあります。
日本に現存する石造道路トンネルの中では、最も長いことで知られています。
旧天城トンネルの場所はどこ?
旧天城トンネルは、伊豆半島の中央付近にある天城峠に位置しています。
標高約710メートルの山中にあり、旧国道414号の道沿いに残っています。
周囲には深い森林が広がり、季節によって景色も大きく変わります。
特に霧が出たときは、石造りの入口がぼんやりと浮かび上がり、まるで別世界への入口のように見えるでしょうね。
旧天城トンネルはいつ造られた?
旧天城トンネルの工事が始まったのは1900年です。
当時、伊豆半島の南北を結ぶ道として、下田街道が重要な役割を果たしていました。
しかし、天城峠は険しい山道で、移動が大変だったんです。
そこで、峠を越えやすくするためにトンネルの建設が進められました。
そして1904年、現在の旧天城トンネルが完成しました。
旧天城トンネルは国の重要文化財なの?
旧天城トンネルは、2001年6月15日に国の重要文化財に指定されました。
石を丁寧に組み合わせて造られた入口や内部の壁は、明治時代の土木技術を今に伝えています。
心霊スポットとして知られる一方で、歴史ある建造物としても高く評価されているんですよ。
旧天城トンネルの心霊現象5選!女性の幽霊や怖い噂
旧天城トンネルには、昔からさまざまな心霊の噂があります。
特に有名なのが、女性の幽霊や車に現れる不思議な手形です。
ここでは、旧天城トンネルにまつわる怖い話を5つ紹介します。
なお、これらは心霊スポットとして広まった噂であり、幽霊の存在が確認されたものではありません。
① トンネルの奥に女性の幽霊が現れる
旧天城トンネルで有名なのが、女性の幽霊です。
暗いトンネルの中に女性の人影が立っているという噂があります。
車で通りかかった人が、トンネルの奥に女性の姿を見つける。
しかし、近づくとその姿が消えてしまうというのです。
薄暗い石造りの通路に、誰かがじっと立っている。
そんな光景を想像すると、背筋が寒くなりますよね。
ただ、女性の幽霊が実際に現れたと確認できる証拠はありません。
暗い場所では、光の反射や壁の模様が人の姿に見えることもあります。

② 車の窓に無数の手形がつく
旧天城トンネルには、車で通過すると窓ガラスに手形がつくという怖い噂もあります。
トンネルに入る前には何もなかったのに、通り抜けたあとで窓を見ると、手の形をした跡が残っているという話です。
もし自分の車に知らない手形がついていたら、驚いてしまうでしょうね。
しかし、窓ガラスには汚れや湿気が付着することがあります。
指の跡が曇りによって浮かび上がる場合もあるため、不思議な模様が必ずしも心霊現象とは限りません。

③ トンネル内で突然エンジンが止まる
旧天城トンネルでは、車のエンジンが突然止まるという噂もあります。
トンネルの中に入った途端、車の調子がおかしくなるというものです。
狭く暗いトンネルで車が動かなくなったら、かなり怖いですよね。
しかし、エンジンの不調には機械の故障など、さまざまな原因があります。
旧天城トンネルに特別な力があり、車を停止させると確認されたわけではありません。
④ バックミラーに女性の姿が映る
旧天城トンネルには、バックミラーに女性の幽霊が映るという怪談もあります。
トンネルを走っていると、後方に女性の姿が見える。
ところが、振り返っても誰もいないというのです。
さらに、女性が車の後ろを追いかけてくるという話もあります。
暗いトンネルでは、後続車のライトや周囲の影がミラーに映り込むことがあります。
実際の幽霊を確認した話ではありませんが、怖い噂として印象に残りますよね。
⑤ 誰もいないのに声や足音が聞こえる
旧天城トンネルでは、誰もいない場所から声や足音が聞こえるという話もあります。
トンネルの奥から女性の声が聞こえたり、後ろを誰かが歩いているように感じたりするというものです。
石造りのトンネルでは、音が壁や天井に反響します。
水滴の音や風の音、遠くを走る車の音が、普段とは違って聞こえることもあるでしょう。
それでも、暗闇の中で突然足音のようなものが聞こえたら、思わず振り返ってしまいそうですね。
旧天城トンネルで事件や事故はあった?人柱の噂の真相
旧天城トンネルを検索すると、「事件」「事故」「人柱」という言葉が出てきます。
本当に恐ろしい出来事が起きた場所なのでしょうか。
旧天城トンネルで殺人事件はあった?
旧天城トンネルには、過去に恐ろしい事件が起きたという噂があります。
しかし、心霊の噂と結びつけられる特定の殺人事件について、日時や被害者などを確認できる信頼性の高い資料は見つかっていません。
事件があったと断定するのは避けたいですね。
古いトンネルという印象から、怖い物語が加わっていった可能性もあるでしょう。
工事中に人柱が埋められたという噂は本当?
旧天城トンネルで特に不気味なのが、人柱に関する噂です。
工事中に亡くなった人が、トンネルの壁の中に埋められたという話があります。
そして、その人たちの霊が現在もトンネルに残っているというのです。
しかし、実際に人柱が埋められたと確認できる資料はありません。
明治時代の工事が大変だったことと、人柱が存在したことは別の話なんです。
トンネル工事で多くの作業員が亡くなった?
旧天城トンネルには、工事中に多数の作業員が亡くなったという噂もあります。
当時のトンネル工事は、現在よりも設備や技術に制約があり、危険を伴う仕事だったと考えられます。
しかし、旧天城トンネルの工事で多数の死亡者が出たという話について、人数や事故の詳細を裏づける資料は確認できていません。
そのため、犠牲者の数を決めつけることはできないんですよ。
なぜ事件や人柱の噂が広まったの?
旧天城トンネルは、明治時代に造られた長い石造トンネルです。
周囲は深い山林に囲まれ、内部には暗く静かな空間が広がっています。
さらに、建設から100年以上が経過しています。
こうした場所では、昔の工事や人々の苦労を想像する人も多いでしょう。
その想像が、幽霊や人柱の噂と結びついた可能性もありますね。
旧天城トンネルの歴史|明治時代に造られた石造りの隧道
旧天城トンネルは、怖い噂だけでなく、歴史ある建造物としても知られています。

天城峠は昔から交通の難所だった
天城峠は、伊豆半島の北部と南部を結ぶ重要な場所でした。
しかし、険しい山道が続き、昔は移動するだけでも大変だったんです。
特に荷物を運ぶ人々にとって、峠越えは大きな負担だったでしょう。
そこで、道路を改良するためにトンネルの建設が進められました。
1904年に天城山隧道が完成
1900年に工事が始まり、1904年に天城山隧道が完成しました。
全長は約445.5メートル。
石を組み合わせて造られた長いトンネルです。
入口だけでなく、内部の壁にも石材が使われています。
100年以上前にこれほど長い石造トンネルを完成させた技術には、驚かされますよね。
新天城トンネルの開通で役割が変わった
1970年には、現在の国道414号にある新天城トンネルが開通しました。
これによって、主要な交通は新しいトンネルへ移りました。
古い天城山隧道は「旧天城トンネル」として知られるようになったんです。
2001年に国の重要文化財に指定
旧天城トンネルは、2001年に国の重要文化財に指定されました。
日本に現存する石造道路トンネルの中で最も長く、明治時代の土木技術を知るうえで貴重な建造物です。
心霊スポットという印象だけで訪れると、その歴史の深さに驚くかもしれませんね。
旧天城トンネルと新天城トンネルの違いは?
旧天城トンネルと新天城トンネルは、どちらも天城峠付近にあります。
しかし、造られた時代や役割が違います。
旧天城トンネルは1904年完成の石造トンネル
旧天城トンネルは、明治時代に完成した石造りのトンネルです。
正式名称は天城山隧道。
全長約445.5メートルで、国の重要文化財にも指定されています。
現在では、歴史や文学に関心がある人も訪れる場所になっています。
新天城トンネルは1970年開通
新天城トンネルは、1970年に開通した国道414号のトンネルです。
現在の主要道路として使われています。
旧天城トンネルよりも車が通りやすく、伊豆半島の交通を支えているんですよ。
心霊スポットとして有名なのはどちら?
心霊スポットとして有名なのは、旧天城トンネルです。
古い石造りの入口や、長く続く暗い通路が不気味な雰囲気を作り出しています。
女性の幽霊や人柱の噂も、主に旧天城トンネルと結びついています。
明治時代の古いトンネルには怖い噂が多い?
旧天城トンネルのように、長い歴史を持つトンネルが心霊スポットとして知られることがあります。
愛知県豊田市にある旧伊勢神トンネルも、着物姿の女性の幽霊や人柱の噂で有名な場所なんですよ。
ARC404では、旧伊勢神トンネルの心霊現象や歴史についても詳しく紹介しています。
旧天城トンネルと『伊豆の踊子』の関係は?
旧天城トンネルは、川端康成の小説『伊豆の踊子』にゆかりのある場所としても知られています。
作品には、天城峠を越える旅の様子が登場します。
そのため、天城峠周辺は文学に親しむ人にも人気があるんですよ。
『伊豆の踊子』に登場する天城峠
『伊豆の踊子』は、伊豆を旅する青年と旅芸人の少女との出会いを描いた作品です。
天城峠は、物語の中でも印象的な場所になっています。
現在も天城峠周辺には、作品にゆかりのある散策コースがあります。
怖い噂で知られる旧天城トンネルですが、文学の世界を感じられる場所でもあるんです。
『天城越え』との関係は?
石川さゆりの楽曲『天城越え』によって、天城という地名を知った人も多いでしょう。
歌の中では、伊豆の天城周辺が印象深い舞台になっています。
ただし、楽曲そのものが旧天城トンネルの心霊現象を描いたものではありません。
同じ天城という土地が、文学や音楽、そして怖い噂の舞台として知られているのは興味深いですよね。
旧天城トンネルの現在|通行止めやアクセス情報
旧天城トンネルは、現在も残る歴史ある石造トンネルです。
観光や散策で訪れる人もいます。
旧天城トンネルは現在も通れる?
2026年10月18日時点で確認できる観光協会の案内では、旧天城トンネルへ続く旧国道414号は通行止めが解除されています。
2026年8月6日に車両・歩行者の通行規制が解除され、その後、10月2日にも車両通行止めの解除が案内されました。
なお、10月22日はトンネル内の点検が予定されており、車両は通り抜けできません。歩行者は通行可能と案内されています。
山道では雨や土砂崩れなどによって通行状況が変わることがあります。
訪問する場合は、最新の道路情報を確認してください。
旧天城トンネルは車で行ける?
旧天城トンネルへは、旧国道414号を利用して向かうことができます。
しかし、道幅が狭い場所や未舗装の区間があるため、運転には注意が必要です。
特に雨のあとや霧が出ているときは、視界が悪くなる場合があります。
無理に進まず、安全を優先してください。
旧天城トンネルは徒歩でも行ける?
旧天城トンネル周辺には、天城峠の自然や文学に触れられる散策ルートがあります。
「踊子歩道」もその一つです。
森林の中を歩きながら、天城の自然を楽しめるんですよ。
ただし、山道を歩く場合は、歩きやすい靴や雨具などの準備が必要です。
夜の旧天城トンネルは危険?
旧天城トンネル周辺は山林に囲まれています。
夜間は道路や足元が見えにくく、転倒や交通事故の危険があります。
また、天候によっては霧が出たり、路面が滑りやすくなったりすることもあるでしょう。
心霊現象を確かめるために夜間訪問するのはおすすめできません。
歴史ある建造物として、昼間に安全を確保して見学する方が安心ですよ。
旧天城トンネルは本当にやばい心霊スポットなのか?
旧天城トンネルには、女性の幽霊、窓ガラスの手形、突然のエンストなど、さまざまな怖い噂があります。
しかし、幽霊の存在が確認されたわけではありません。
また、工事中の人柱や多数の犠牲者についても、裏づけのある資料は確認できていないんです。
一方で、旧天城トンネルが1904年に完成した石造トンネルであり、国の重要文化財に指定されていることは確かな情報です。
古い石の壁、暗い通路、深い山林。
こうした環境が、訪れる人に独特の緊張感を与えるのでしょうね。
旧天城トンネルの本当の魅力は、怖い噂だけではなく、明治時代の歴史が今も残っていることにあるのかもしれません。
旧天城トンネルについてよくある質問
旧天城トンネルはどこにある?
静岡県伊豆市と河津町の境にある天城峠付近です。
旧天城トンネルには幽霊が出る?
女性の幽霊などの噂がありますが、存在が確認されたわけではありません。
旧天城トンネルで殺人事件はあった?
心霊の噂と結びつけられる特定の殺人事件について、詳しい内容を確認できる信頼性の高い資料は見つかっていません。
旧天城トンネルには人柱がある?
工事中に人柱が埋められたという噂がありますが、確認できる証拠はありません。
旧天城トンネルはいつ完成した?
1904年(明治37年)に完成しました。
旧天城トンネルの長さは?
全長約445.5メートルです。
旧天城トンネルは現在も通れる?
2026年10月18日時点で確認できる案内では、通行止めは解除されています。10月22日には点検に伴う車両通行規制が予定されています。
旧天城トンネルは文化財なの?
はい。2001年6月15日に国の重要文化財に指定されました。
まとめ|旧天城トンネルが怖い心霊スポットと呼ばれる理由
旧天城トンネルは、静岡県の伊豆市と河津町の境にある歴史ある石造トンネルです。
1904年に完成し、現在では国の重要文化財に指定されています。
一方で、女性の幽霊や車の窓につく手形、エンジンが突然止まるといった怖い噂もあります。
人柱や事件の話もありますが、実際に起きた出来事として確認できない部分が多いんです。
旧天城トンネルの怖さは、幽霊の噂だけではありません。
明治時代に造られた石造りの入口、暗闇の奥へ続く長い通路、周囲に広がる深い森林。
その独特な雰囲気が、人々の想像をかき立てるのでしょう。
文学や歴史、そして都市伝説が交差する旧天城トンネル。
あなたなら、この暗いトンネルを歩いてみたいと思いますか?
旧天城トンネル以外にもある?全国の怖い心霊スポット
旧天城トンネルのように、幽霊の目撃情報や不気味な噂が残る場所は日本各地にあります。
古いトンネル、廃病院、廃ホテルなど、気になる心霊スポットはまだまだあるんですよ。







